お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
お月見!お月見~!💕
お月見になにする~?
えっ?なんだろ?
お月見っていつ?
そもそもお月見っていつなの?
なんでおぼえてないんだろ?
お月見は、旧暦8月15日です。おぼえてないのは、毎年日にちが変わるからでしょう。
あ~日にちが変わるというのは、旧暦8月15日は新暦に換算すると毎年日にちが変わるということです。
月の周期や地球が太陽のまわりを回る周期に変わりはありませんが、人間がつくったカレンダーのルールは変化していきますので、どうしてもズレが出てしまうのですね。
2021年のお月見は9月21日です。
めんどくさ~い!
新暦の8月15日をお月見に変えちゃえばイイじゃん!
たしかに旧暦の日付をそのまま新暦に移行したものもあるんですが、月見に関してはこれをやってしまうと、お月見の日の月が三日月だったり、新月になったりするわけです。
あぁ~~
そりゃちょっとイカンゎ…
お月見といえば真ん丸な月が雲にジャマされることなく、スッキリ見えるのがベストとされています。
お月見の日がドンピシャ満月とはかぎりませんが、大きくズレることはありません。
秋は空気がすんで空も高くさわやかなので、秋に見る月がもっとも美しいとされています。
だからお月見は、秋の満月つまり十五夜の月をみることが目的なんですね。
あれ?
十五夜って~なんで言うの?
月は約30日で新月➡満月➡新月にもどります。これが延々と繰り返されています。
ちょうど真ん中の満月の時が、15日目の夜・十五夜というわけ。
月見のはじまり
月見がさかんになったのは平安時代で、中国からつたわり貴族の間にひろまりました。
月を見ながら酒をくみかわし、船のうえで詩歌や管弦に親しむ風流な行事だったようです。
貴族たちは空を見上げて月をながめるのではなく、池や盃(さかずき)の酒にうつった月をめでました。
どこまで優雅なんだ…(^-^;
たしかに口を開けて空を見上げる様子は、カッコイイものではないですね。疲れるし…
江戸時代になると貴族だけでなく、庶民もお月見を楽しむようになりました。
月をながめるだけでなく、秋の収穫を祝ったり願ったりするためのものでした。
月見団子はいつ出てくるの?
欠けたところのないまん丸な満月を、豊穣(ほうじょう)の象徴としていました。
豊穣(ほうじょう):穀物がゆたかに実ること
だから秋の収穫に感謝するため、満月にお供えをしたというわけ。
また月の神「月読命(つくよみのみこと)」が農耕の神でもあったため、月にお供えしたともいわれています。
地域によって物はちがいますが、その中に月見団子があります。
お供え物:季節の野菜・果物
サツマイモ・里芋・枝豆・柿・栗・ブドウなどの収穫物や水・酒などもお供え物としてかざります。
お供え物はムダにせず、みんなで美味しくいただきましょう。
お供え物:ススキ
豊穣を感謝するのですから、本来は初穂をお供えしたいところですよね?
でも日にち的には稲穂が黄金色になるには早いので、代わりにススキをかざっているのです。
ススキは古くから茎の内部が空洞で「神様が宿っている」と考えられていました。
ススキをお供えすることは魔除けになるとされ、災いから収穫物を守り、翌年の豊作を願う意味が込められています。
お供え物:月見団子
団子は米粉で作ります。
十五夜の時期が米の収穫時期にかさなるため、無事収穫できたことを感謝し、翌年の豊作を願う意味で満月に見立てたまん丸団子をつくって供えます。
団子をピラミッド型に盛るのは、意味があるの?
ありますよ~ピラミッド型に高く積み上げると、その先端から霊界に通ずると考えられてきました。
収穫の感謝や願いを、月に届かせようという気持ちでピラミッド型にするのです。
団子は各地でいろんなものがあります。
俵型の団子に餡を巻きつけて里芋に見立てたもの。
しずく型のものや串に刺した三色団子・みたらし団子もあります。
これらはピラミッド型にしませんが、感謝や願う気持ちに変わりはありません。
お月見のちょこっとマナー
どういった意味でお月見をするのかはそれぞれですが、ちょっとした決まり事もあるので参考にしてください。
縁側や窓際など、月が見えるところに野菜・果物・ススキ・団子を準備します。
月から見て左側にススキ、右側に団子をならべます。
団子の台として三方(さんぼう)を使う時は、半紙をしいて➡団子をピラミッド型に盛り➡三方の穴の開いていない面を月にむけます。
三方がない時は、半紙をしいた皿や器に盛りましょう。
お供えものをしたあとは、下ろしてみんなで分けあって食べましょう。
神様へのお供え物はご利益があるとされ、食べることで健康と幸福が得られるとされています。
月ウサギの伝説
月でウサギが餅つきをしているって話でしょう?
聞きたい!聞きたい!
これはインドのお話です。
むかしむかしあるところに猿・犬・カワウソ・ウサギが仲良く暮らしていました。
なにか食べ物を探しに行こうということになって、それぞれ得意な方法でとることにしました。
その時ウサギは「自分たちの食べ物だけれど、困った人がいたらやさしい気持ちで分けてあげるようにしようね。」と言いました。
猿は木に登りマンゴーの実を取り、犬は鼻で落ちた肉をさがしあて、カワウソは泳いで魚をとりました。
ウサギは自分の大好きな草を集めます。「これって人に喜ばれるものではないなぁ~」と思いつつ。
そこへみすぼらしい修行僧が「なにか食べるものをください。」と言ってやってきました。
猿・犬・カワウソはそれぞれウサギから聞いた通り、マンゴー・肉・魚を修行僧に分け与えました。
最後にウサギのところにも修行僧はやってきました。
「なにか食べるものをください。」
ウサギ「わかりました。では火をおこしていただけませんか?」
修行僧が薪で火をおこすと
ウサギ「私は草しか集めることができません。私は今から火に入りますので、肉が焼けたらお食べください。」と言って火に飛び込んでしまいました。
ですがアラ不思議!ウサギが焼けることはありませんでした。
修行僧は帝釈天(たいしゃくてん:インドの最高神)に姿が変わりました。
帝釈天「私は姿を変えて皆の態度をためした。皆やさしい気持ちの持ち主であった。」
とくに命を投げ出そうとしたウサギの功績をたたえて、月にウサギの姿を残したのだとか…✨
このウサギは、お釈迦様の前世の姿であったとか…✨
イイ話~
しあわせになっちゃう💕
この話はインドから中国➡日本へと伝わってきました。
あれ?餅つきは?
ウサギが月で餅をつくというのは、日本で後づけされたものです。
やはり日本では米や餅への思い入れが強いのでしょうか?(⌒∇⌒)
じゃあ月の表面の模様がウサギに見えるっていうのも、日本だけなんだ?
そうなんです。
- 中国・韓国:ウサギが薬草を粉にしている
- 南ヨーロッパ:カニ
- 北ヨーロッパ:本を読むおばあさん
- ドイツ:薪をかついでいる男性
- モンゴル:犬
- アラビア:ライオン
- アメリカ:女性の横顔
- インドネシア:編み物をしている女性
- ベトナム:木の下で休んでいる男性
など、国によって全然ちがいます。
でも何かに見えるというのは、どの国でも思うんですね。(⌒∇⌒)